都道205号(水根本宿線)点線区間踏破!@東京都奥多摩町〜檜原村
 2013年4月  小河内ダム駐車場→

幻の車道化・都道205号線・点線区間(不通区間)を踏破! 費用対効果を考えたら、車道化は無理!(^o^;)




奥多摩から檜原に抜ける、壮絶な動画です。




↑地図は、全体図→奥多摩・水根〜小河内峠→小河内峠〜檜原・藤倉と変わります。

東京都道205号・水根本宿線は、東京都奥多摩町の小河内ダム近くの国道411号から、檜原村役場近くの都道33号を結ぶ道ですが、奥多摩側は、ダム施設の途中で、一般車両通行止。そして、その先は、地図上から道が消えています。

反対の檜原側は、藤倉集落で、地図上から道が消えています。ただ、地図上では、その間に、登山道の表記があり、それが、都道205号に指定されています。つまり、点線都道です。

点線都道と言うことは、行く行くは、車道にするつもりなのかと思いきや、檜原村観光協会のサイトに、「幻の車道化計画」と言う内容の記事があることから、今後、開通することのない都道となっているようです。

以前の国道140号・雁坂峠のように、全く迂回ルートが無いロケーションと違い、都道205号の奥多摩・水根←→檜原・藤倉の迂回は、奥多摩周遊道路を使えば、一般車両でも、1時間程度で、走ることが出来ますし、緊急車両であれば、奥多摩周遊道路途中から分岐する風張林道を経由することで、30分程度で可能でしょう。

更に、現在この一体は、秩父多摩甲斐国立公園の特別区域内ですから、環境を変えてしまう大工事は、何かと難しいでしょう。その状況を、完全レポート!

ダムサイドにある無料大駐車場が、今回の出発地点。「車DE登山」が、デフォルトのせんてんすくらぶ。奥多摩むかし道のパターンで、公共交通機関を利用し、ループを組もうと思ったのですが、奥多摩町と檜原村は、どうしても繋がりません。公共交通機関を使うなら、往復歩いたほうが、待ち時間を考慮すると、早いようで…。

ただ問題は、小河内峠越えの往復20km弱の道程。奥多摩側の出発地・小河内ダム駐車場は、標高535m。目的地の藤倉集落(藤倉バス停)は、標高485m。「な〜んだ、ほぼ水平じゃん」と思う方も多いでしょうが、途中にある小河内峠は、標高1,050mで、なだらかな稜線ではなく、壁のように、立ちはだかる急峻な地形です。

高低差500mを、行きに上って下りて、帰りに上って下りる道程。しかも、奥多摩側は、破線ルートになっている登山道。道が、あるかどうかすら不安なルートです。ネット上にも、情報は殆どありません。往路に時間を取られたら、往復の徒歩は、日没で無理。復路をタクシーにしたら、小遣いが無くなり、一ヶ月引き籠りの生活を余儀なくされてしまいます…(^o^;)

それが気になり、1年も考えてしまった私です。雪が無くなり、藪になる前のこの季節が、絶好のチャンスと思い、決行となりました。後は、膝が耐えられるかを祈るだけ…(゚゚;)エエッ

少々不明瞭な場所もありましたが、何とか小河内峠まで。後半2kmは、急登を上りっ放しで、アキレス腱がブチ切れるかと思うほど。そして、何と、今回通ってきた道は、クマ出没で、通行止めになっていた道…(◎_◎) 山岳救助の警察官に、「自己責任で通って」と言われているので、帰りも通りますが…(^o^;)

小河内峠を越えると、檜原村。こちらは、陣馬尾根と呼ばれる登山ルートですが、途中が崩落していて、破線ルートより酷い状況でした…(^o^;) そして、都道を証明する石碑が、途中にありました。中ノ平遺跡…単なる雑木林で、訳ワカメ! 復路の時間が気になり、余計なことに時間をかける精神的ゆとりが、なかったのですねぇ…。

そして、待望の檜原側の終点に。てっきり、藤倉バス停の辺りが、終点なのかと思い、そちらをウロウロ30分。実は、登山道から出た場所の右が、終点でした。とりあえず、目的達成! さて、復路ですが…。

実は、最後のコンクリート舗装の急坂が、膝に笑いをもたらしまして…(^o^;) もしかしたら、奥多摩に抜ける裏ワザルートがあるかも…と思い、地元の人に、聞いてみましたが、「無いよ」と笑われました…(>_<) そこからは、膝の笑いをこらえながら、騙し騙し、必死に戻ったのは、言うまでもありません。2時間50分で、無事に愛車に戻れました。