白泰山・のぞき岩・白泰山避難小屋・一里観音・二里観音 2017年5月 白泰山線登山口駐車スペース→
その昔、秩父と信州を結んでいた道にある白泰山・のぞき岩。公共交通機関利用での日帰りは、かなり厳しい場所にある山なので、訪れる人も少なく、更に、手付かずの原生林の中、静かな山行が楽しめます。今回は、更に、時短が出来る場所に駐車して、のんびり原生林ハイクをしました。
登山口からの歩行動画前編です。
登山口からの歩行動画後編です。
今日のルートです。
駐車場所は、天体観測スポットで有名な栃本広場駐車場を過ぎ、林道を更に進んだ登山口前にある駐車スペース。通常は、栃本広場に駐車する方が多いですが、ここに駐車すれば、1時間の時短になります。
途中にある一里観音。設置年はわかりませんでしたが、中島為之助さんと木村義兵衛さんが、設置されたようでした。なお、ここに、地形図にない分岐があるので、注意が必要です。
白泰山は、登山道から外れた場所にあります。地形図では、稜線をダイレクトに登れそうでしたが、原生林を破壊しないためにも、道に従いました。元々、秩父と信州を結ぶ街道だったため、山頂など眼中無く、近世になって、山頂への寄り道が作られたのかと推測できます。
1,793.9mの山頂にある、ネットで有名な、熊に引っかかれた標識。てっきり自治体の設置かと思ったら、埼玉県立浦和北高校山岳部が、2000年7月31日に設置したようでした。その部員も、今では30代半ばになっていることでしょう。未だ、登山を継続しているのでしょうか?
白泰山避難小屋は、鉄骨とコンクリートブロックで作られた頑丈な小屋です。三匹の子豚も、きっと驚いていることでしょう。ここまで頑丈に作るのは、熊避けなのでしょうか? それとも、火災を防ぐため? メンテフリーにするため? まあ、利用しないので、どうでも良いのですが…。トイレはありませんので、大自然の中で、気持ち良く出来そうです。
二里観音は、避難小屋の手前に、ひっそりと佇んでおりました。気にしないと、通過してしまいます。その上には、道が続いており、【中津川下山口】と書かれた朽ちた標識が、落ち葉に隠れて落ちていました。その昔は、道があったのでしょう。地形図を見ると、確かに歩けそうな稜線が続いていましたが、かなり長距離のようで、遭難しそうです。ドラム缶が捨ててあり、横文字が書いてあったので、進駐軍の払い下げ品かと思って、良く見てみると、ヤナセ製油のドラム缶でした。現存する機械油のメーカーのようです。
のぞき岩は、避難小屋から30秒。奥秩父山塊と八ヶ岳が見える、絶景スポットです。ここまで、展望のない道でしたから、その昔の村人も、この絶景を見て、道中の辛さを緩和していたのでしょう。
栃本広場からの歩行動画です。
今日のルートです。
今日のルートです。
出発は、天体観測スポットで有名な栃本広場駐車場から。ここから、林道のような遊歩道を歩き、尾根を直登すると、標高1,062mの山頂に到達します。ただ、展望のない山頂ですから、普段、登山をしない人向けかと…(^o^;)