MT車は、アクセルとブレーキの踏み間違い事故を減らせる!?

イージードライブと言う名の元に、今や、圧倒的多数が、AT(オートマチック トランスミッション)車となった現在。そのイージードライブが、アクセルとブレーキの踏み間違いを誘発し、人を殺める事故のニュースが、絶えなくなりました。MT(マニュアル トランスミッション)車が、主流だったバブル期前までは、踏み間違いのニュースは、殆ど目にしませんでした。

「ギアチェンジが面倒」「半クラッチができない」等、頭から、MT車を敬遠している方々に、今一度、MT車のシフト操作をご覧頂きたく、動画を公開しております。使用車両は、エブリイジョインターボ4WD 5速マニュアル(DA17V 2018年式)です。

以前、「左足でブレーキを踏むようにすれば、踏み間違いは起きない」と言うコメントを頂いたことがあります。それが、仇となっている動画です。動画中にも、テロップを入れてありますが、この状態で運転すれば、踏み間違いは起こしませんが、パニックに陥った際には、確実に、両足を突っ張ってしまい、その結果、アクセルが勝って、突っ込んでいくことでしょう。

では、MT車のシフト操作の動画集を御覧下さい。

AT車は、Dに入れれば、クリープ現象で、勝手に進みますし、アクセルを踏めば、誰でも簡単にスピードが出せます。しかし、その逆に、簡単に止まるようにはなっていません。つまり、“飛ばすの簡単”で“止まるの普通”なのです。飛ばすほうが、優れていれば、止まれず突っ込むのは当たり前だのクラッカーです。

MT車は“クラッチを切る”と言う操作が必要になります。“クラッチを切る=加速が止まる”となり、第二のブレーキとして作用します。MT車に乗っている方は、止まる時に、右足でブレーキ、左足でクラッチを踏むことが、習慣になっていますので、仮に、パニックに陥った時に、アクセルを踏み込んでも、クラッチさえ踏めば、暴走を防ぐことが出来ます。

エンジンブレーキを多用すると、燃費が良くなり、ブレーキパッドの減りを少なく出来るので、メンテナンス費用も安くなります。「その分、クラッチの摩耗が多くなる」と言われそうですが、では、どの位摩耗が多くなるのか? と尋ねれば、答えられる人はいないでしょう。それに、エンジンブレーキの癖をつけることで、パニック時の暴走を防ぎ、人を殺める確率が減るのであれば、答えは決まりですね。

下り坂で、ブレーキランプを光らせっ放しの車を、たまに見ます。エンジンブレーキを使うことを知らない、おばさんや老人に多いのですが、ブレーキに負荷を掛けすぎて、ブレーキが効かなくなる恐れがあります。AT車でも、積極的にシフトダウンをして、エンジンブレーキを効かせましょう。ただ、ハイブリッド車や電気自動車の場合は、フットブレーキを踏むことで、自動的に回生ブレーキも作動するので、フットブレーキだけでも、問題ありませんが…。