武甲山〜小持山〜大持山周回@横瀬町
2016年1月  生川登山口駐車場→

首都圏の近代都市の形成のために、その山体を削られ続け、痛々しい姿になった秩父の名峰・武甲山。今回は、生川(うぶがわ)駐車場から、武甲山を経て、小持山・大持山を周回してみました。

生川駐車場からの歩行動画最終回です。

歩行動画その1からの連続再生です。


武甲山全景です。独立峰にも見える、堂々たる山体ですが、表側と裏側では、その山容が、全く違います。表側は、石灰岩のため、首都圏の街作りの犠牲となり、無残な山容となっています。
「総ては、経済のため」と、住民も自治体も、涙を飲んでいるのでしょうが、あと70年で、掘り尽くされる山を、そのまま、黙って見ていて良いものでしょうか?

生川・一の鳥居の登山口には、無料駐車場があります。看板には、横瀬村の表記。1984年の町制施行なので、バブル景気以前に設置されたのでしょう。ここから、武甲山ピストン。小持山・大持山の周回と、色々ルートが組めます。

山頂には、御嶽神社がありますが、この社も、石灰岩の採掘で、旧山頂から移転したそうです。明治期には、1,336mだった山頂が、採掘により削られ、現在の1,304mになったそうです。信仰の山では、考えられない事実です。
外国の大地を破壊し、大量の鉱石を輸入すると共に、国内の山を破壊して、近代都市を築き上げてきた日本ですが、二十一世紀の今、その流れを変えませんか? エネルギーも資源も、再生可能にシフトしましょう。

日本は、経済力に物を言わせ、外国の大地から、大量の鉱石を輸入しました。と言うことは、国内に使用した鉱石は、充分あるはずです。それらを、リサイクルすれば、新たに、大地を破壊しなくて済むでしょう。

そもそも、資源の乏しい日本は、物を修理しながら、大切に使っていました。それが、経済力がついてくると、企業は、短いサイクルで、新しい物を大量に売り、消費者は、それらを大量に消費しゴミにする、使い捨て社会になりました。オイルショック・東日本大震災…あの時の危機感なんて、皆忘れてますね。

鉱物資源は、有限です。いずれは、無くなります。ただ、それが、自分の代で無いだけです。「子や孫が可愛い」と言う人は多いですが、その代に、資源が無くなっても、良いのでしょうか?

一つの物を大切に長く使えば、それだけ、大地を破壊しなくて済みます。そのためには、高くても、しっかりした、修理可能な物を作れば良いでしょう。「売れなければ、会社が成り立たない」と考えるでしょうが、そんな経営なら、猿でも出来ます。地球環境があって、初めて経済が成り立つのではないでしょうか?

通常、採石場は、人目につかない場所にあります。武甲山のように、オープンな採石場は、珍しいのです。既に、山が失われている場所は、全国に多数あります。五輪だ!リニアだ!ヒルズだ!滑走路増設だ!…そこには、膨大な量の石灰岩が使われます。その総てが、武甲山のような山から、採石されるのです。
個人の貰うメダルのために、自然を破壊する意義があるのでしょうか? 1時間早く目的地に行くために、自然を破壊価値があるのでしょうか? 外貨稼ぎのために、自然を破壊意義があるのでしょうか? また、原発の廃炉にも、膨大な石灰岩が必要になります。可愛い子や孫に、放射性廃棄物を残しながら、山を崩して良いのでしょうか?。
経済成長のために、これ以上、地球を破壊するのは、もう終わりにしませんか? まあ、政治家が、そこから金を貰っている以上、日本が沈没しない限り、考え方は変えられないでしょうね。大臣や議員は、辞職すれば、責任をとったことになりますし…(^o^;)

小持山は、稜線上のピークのような狭い山頂です。尖った山なので、上るのも下りるのも、結構大変です。滑ったら、一気に谷底です。

大持山には、三角点が置かれ、御札が祀られていました。信仰の山なのでしょうか? 広い山頂は、季節限定の明るい雰囲気でした。ここから、妻坂峠を経由して、駐車場に戻るのですが、膝の前面が痛くなる程の急な下りが続きます。膝のためなら、逆ルートのほうが、良いかな?

   

表参道で武甲山2021@横瀬町
2021年9月  一の鳥居登山口駐車場→

駐車場からの歩行動画です。

   

小林さんの聖地? 小林山へ@寄居町
2020年11月  林道脇駐車スペース→

知人に、山名と同じ名字の方がいると、登りたくなってしまう病気が発症したため、今回は、小林さんの聖地巡礼をしてみました。小林山は、山と高原地図を見ていて、偶然発見してしまった次第です。国土地理院の地図では、福島県にもありましたが、道は描かれていませんでした。

山頂までの歩行動画です。

登山口まで行くのが、よそ者の私には、至難の業でした。地形図を見ながら、Yahooカーナビで、目的地をピンポイントで設定するまでは、順調でしたが、現地に行くと、カーナビは、長瀞カントリークラブのコース内を誘導し始めました。確かに、そこを通れば、ショートカット出来そうですが、流石に、コース内は無理でしょ…(^o^;) 結局、ナビの画面を見ながら、目的地の方向に向かって、40分走った次第です。

登山口に着いても、小林山の「こ」の字もありません。小林みかん山の表示はありますが、小林山とは違います。ここからは、完全地形図読みで目指しました。勿論、途中には、「この先行き止まり」の道標もあって、久々の川口○探検隊気分でして…(^o^;)

最後は、登りやすい場所を選んで、道なき斜面を直登して出た場所が、小林山頂上でした。かなり古い手書きの標識がありました。地形図上では、道が描かれていても、歩く人が少ないため、ほぼ斜面と一体化していました。残念な小林さんの聖地でした…(^o^;)

   

横瀬二子山〜焼山@横瀬町
2020年11月  道の駅果樹公園あしがくぼ第二駐車場→

秩父山地には、2つの二子山があります。一つは、小鹿野町にある二子山。難易度が高い山です。もう一つが、横瀬町にある二子山。低山ながら、急登あり岩場ありで、初心者には厳しい山です。

山頂までの歩行動画【前編】です。

山頂までの歩行動画【後編】です。

車は、道の駅果樹公園あしがくぼ第二駐車場に、駐車しました。下山したら、ちゃんと買い物しますから、許してチョンマゲ〜でございます。

双耳峰の二子山雌岳は、滑りやすい急登を、ロープに掴まりながら登ったピーク。最初、単なる分岐かと思ってしまいました。晩秋から冬は、滑りやすい斜面に、落ち葉が堆積しているので、上るのも神経を使いますが、下るのは、更に神経を使います。

雌岳から、急な斜面を上り下りすると、雄岳に。この道中は、かなり緊張する場所があります。展望は、武甲山方向のみです。

焼山は、二子山と打って変わって、好展望の山頂。しかし、目の前に見える武甲山の痛々しい姿を見ると、悲しい気持ちになってしまう私でございます。もう、都市開発は止めて、子や孫・ひ孫の代にも、しっかり資源を残してあげましょうよ。

   

仙元山@小川町
2021年1月  仙元山見晴らしの丘公園駐車場→

緊急事態宣言で、不要不急の外出の自粛が求められていますが、その目的は、人との接触を避けることです。また、事故等による、医療関係者の負担を増やさないためにも、「出るな!」ですが、そんなの引き籠もりを作るだけです。人に接することなく、安全に登れる山として、仙元山に行った次第です。ここで、怪我をしたら、人間やめますわ…(^o^;)

駐車場から山頂までの歩行動画です。